金属管と比べ軽量で施工が容易でコスト面でも経済的です。 内管の塩ビ管は、錆や腐食が無く、表面が滑らかな為、水理特性が良く経年変化にも強い配管材です。 万一の火災の際にも、モルタル外管が塩ビ燃焼で発生する有毒ガス(塩化水素ガス)をシャットアウト します。また、鉄管と比較し約54%のCO2排出量削減(当社調べ)になり環境にも優しいパイプです。
理論的には使用階数の制限は有りません。 超高層ビルの柔構造にも、伸縮継手との組み合わせ配管により抜群の追従性を示します。 既存物件としては、44階建ての立て管に採用されている実績が有ります。
耐火二層管の耐震性能はどうですか?
E-ディフェンス(実大三次元振動破壊実験施設)を用いた高層建物の振動実験において、 独立行政法人建築研究所と共同で、建築設備の耐震性評価を行いました。 この実験は、文部科学省からの委託研究「首都直下型地震防災・減災特別プロジェクト」の一環として、長周期地震動に対する高層建物の耐震安全性を検証することを目的に、独立行政法人防災科学技術研究所が主体となって行ったものです。 排水立管としては、中・高層の建物に多く用いられている単管式集合継手、耐火二層管が選定されま した。 実験結果は、建物主要構造物である梁の端部に破断が発生したにもかかわらず、耐火二層管は、気密試験による漏れも無く、破損・変形等も発生しなかった為、高い耐震性が実証されました。
フネンパイプを使用する場合、伸縮継手の設置は必要ですか? また、その時の設置箇所を教えてください。
フネンパイプは内・外管の二層構造で構成されています。 内管の塩ビ管は温度差1℃に対して、1m当たり約0.07mm伸縮します。 この熱伸縮によって継手接続部にかかる応力を吸収し、熱伸縮による事故を 防止するために必要です。 配管の用途・形態により異なりますが、次の基準がベースとなります。
フネンパイプの管表面には、「合成樹脂エマルジョン系薄付け仕上塗料」が塗布されていますので、 同系の下地塗料(シーラ)と上塗料をご使用下さい。 同系の塗料でないと変色や剥離の原因となる場合が有ります。 ◆推奨塗料 下地塗料:『水性マイティシーラマルチ(大日本塗料叶サ)』 屋内配管:耐アルカリ 屋外配管:耐アルカリ・耐水性 上塗料:『ビューアクリル(大日本塗料叶サ)』